誰もが一度は「お金が足りない」と
感じた経験があるのではないでしょうか。
「物価の高騰」「急な病気や事故」
「仕事の減収」など
予期せぬ出費は人生に付きものです。
そして個人間融資を装った詐欺は
そうした“隙”を狙ってきます。
これは私の知人Tさんがそういった詐欺にあった体験談です。
非常に身近な話であり
他人事ではないと痛感しました。
この体験談が
“この記事を読んでいるあなた自身を守るきっかけ”
になればと思います。
正規の金融機関を頼れず・・・|SNSで出会った「助けてくれる人」
Tさんは当時20代後半で一般企業の会社員でした。
しかし会社の事情で残業代が激減。
その後にケガによる休職期間と物価の高騰が重なり
固定費にくわえ病院費用などの支払いにも
追われるようになってしまいました。
消費者金融など正規の金融機関にも借り入れを申し込んだそうですが
すでにカードローンの借入残高があったことから審査に通らず八方ふさがり。
そんな時ネットで”個人間融資”の存在を知りました。
X(Twitter)で「個人融資」「審査不要」「ブラックOK」「即日融資」
などとうたい集客しているアカウントを偶然見つけ
ダメ元でDMを送ってみたそうです。
するとすぐに相手から返事があり
その際の対応は非常に丁寧で親切だったといいます。
信用づくりのため:そういわれた最初の1万円
Tさんがその相手へ融資希望額を伝えた後に誘導されたLINEで
「Tさんの状況であれば、融資可能です。ただし、こちらも過去にトラブルがあったので、信用確認のために1万円振り込んで欲しい」と言われます。
また「これは一種の担保ですので、正式に契約出来たら返金します。詐欺ではないことは、
ポスト(ツイート)にあるやり取りを見てもらえればわかります。」と
相手は何度も繰り返していたそうです。
Tさんは不安を抱えていましたが
“この機会を逃せばもう後がないかもしれない”
“これでまとまったお金が手に入るなら”と思い込んでしまい
相手から指定された口座へ1万円を振り込んでしまいました。
“これがすべての始まりだった”とTさんは語ります。
次々に追加される費用:そして消えた相手
1万円を振り込んだ直後
今度は「口座を凍結されないようにするため、追加で4万円必要」と
言われたそうです。
さすがにTさんもかなり疑いの気持ちが強まりましたが
すでに1万円振り込んでしまっています。
ここでやめてしまうと”振り込んだお金は戻ってこない”という気持ちから
何とかお金を工面して追加で4万円を振り込んでしまったそうです。
ところがその後相手からの返信は徐々に遅くなっていき
最終的には完全に連絡が途絶えてしまいます。
LINEはブロックされており
最初にやり取りしていたX(Twitter)のアカウントは削除されていたため
残ったのはやり場のない怒りと自分のふがいなさ
そして後悔だけだったそうです。
警察への相談結果:詐欺として立証は難しい
騙されていたことを確信したTさんはすぐ警察へ相談に行きます。
しかし”被害額が少額であること”や”相手の身元が不明であること”
“SNS上のやり取りのみでは実態がつかめないこと”などを理由に
事件として取り合ってもらえなかったそうです。
担当の警察官から「同様の相談が増えているものの、SNSを介した個人間融資詐欺は証拠があっても、立件が難しいのが現状」と言われました。
つまりこの手の詐欺は”やったもの勝ち”という
恐ろしい実態があるのです。
この話から私が学んだこと
Tさんからこの話を聞いた時
私は言葉を失いました。
まさか融資を装ってお金をだまし取る手口があるとは
想像もしていなかったからです。
Tさんも「自分が騙されるとは思ってもみなかった」と言っていました。
詐欺師たちは困っている人の心理や行動をよく理解しており
“疑い”の気持ちよりも”助かりたい”という気持ちが勝るのを
待っているのです。
こういった誘い文句には要注意!
この件から私が特に伝えたいことは以下の点です。
・個人間融資は危険
SNSで集客しているアカウントは違法業者がほとんどであり
借りに融資を受けられたとしてもトラブルがつきもの。
そのうえ中には詐欺を働く業者がいる。
・前払いを求められた時点で断る
「信用確認」「保証金」「手続きのための費用」など
前払い(先払い)を求められた時点で疑いましょう。
お金に困っている人から先にお金をもらうのは
道理的にもおかしな話です。
・相手の対応が良くても安心してはいけない
(詐欺師ほど良い対応を心がけている事が多い)
相手はお金に困っている人からの信用を得るため
丁寧かつ親身に話を聞きます。
話があまりにスムーズだったり
最初からこちらに寄り添ったりするように感じた場合
警戒が必要です。
どうしても困ったときは
「公的な支援制度」や「各自治体の貸付制度」の
対象ではないか確認しましょう。
対象外だった場合お金に関しての困りごとは
専門家へ相談するのも手段として有効です。
個人間融資やネットで集客している業者は口コミを確認しましょう。
最後に伝えたいこと|お金の悩みで人生を壊してしまわないために
Tさんのように「誰かに助けてほしい」と思い行動した結果
詐欺に遭ってしまう人は警察官も言っていたように非常に多くいます。
そしてその多くに被害者たちは「情けなくて人には言えない」と
考えてしまうようです。
もしあなたが金銭的に困っている場合
どうか安易な方法に飛びつかず
立ち止まってほかに方法がないか考えてください。
もしやり取りしているのであれば
相手が”少しでも怪しい”と感じたら
あなたのその直感を信じてください。
確かにお金は大切で必要なものですが
それ以上に自分自身の信頼と人生を
守ることのほうがよっぽど大切です。
この話が一人でも多くの人の”予防線”となり
すこしでも被害者が減ることを願っています。

毎月給料日までお金が持たず、ローンもブラックで借りれないので必然的にダークなところからお金を借りるようになり、その手のやつはだいたい経験済みです。
信販:スーパーブラック
闇金利用歴:あり
得意分野:後払いツケ払い